「インド洋の軍艦島」マーレ - 3:
マーレ七不思議
(マーレ、モルディブ)

1. 車とバイクが多く、自転車を見ない
20分も歩けば、端に行き着く島に、これだけの車やバイクが必要なのでしょうか。強い日差し、激しいスコールという気候や、車は、女性への宗教的配慮が関係しているのか? とは言っても、男性の運転するバイクの後部座席に、ブルカの女性が乗っているのを頻繁に目撃しましたから、宗教的理由は深読みしすぎかも?。自転車はかっこ悪く、貧乏くさいのでしょうか。それにしても、どこでも、バイクが整列駐車。モルディブ国民の規律正しさを伺わせます。

2.大雨なのにモスクに入らない人がいる
土砂降りでも、モスクには入らず、モスク前の店の庇の下で雨宿りをする人が結構います。管区があるのか、それとも、こちらが考えるよりは、敷居が高いのか。

3.リゾートの国の島なのに海岸がない
四方を海に囲まれたマーレの島なのに、天然の海岸はなく、岸壁やテトラポットで保護されています。環礁といっても、波が荒いからか、それとも、埋め立てのせいか。東岸には、テトラポットで仕切られ、申し訳程度に砂を敷いた人工渚はありますが、モルディブらしい風情には欠けます。マーレ近くには、国民専用の遊泳用の島があるそうです。

4. 潮の香りがしない
これだけ海が近い島なのに、街中に一歩入ると、まったく潮の香りがしません。高密度のビルが風を遮ることや、建物や道路の人工化が原因でしょうか。

5. 屈んで掃除をする
柄の短いほうきで、腰を屈めて掃除をしている人をよく見掛けました。長い柄のほうきで掃除すれば腰も痛めず、楽なのに! 宗教的理由か、モルディブ流の立ち居振る舞いの美しさか、はたまた、植物資源保護のためでしょうか。

6. インターロッキング舗装が多い
街中の道路舗装が、ほとんどインターロッキング。日本でも、公園や歩道で見掛ける浸透度の高いブロック型の舗装です。大型機械がなくても工事ができるためか、排水や地下水対策か温暖化対策で雨水の浸透をよくするためでしょうか。シンガポールやスリランカでも増えていました。

7.誰も郵便局を知らない
3人の警官に郵便局の場所を尋ねたのですが、答えはまちまち。指示通りに行った3個所には、郵便局はありませんでした。まったく逆方向の税関近くにあったらしいのですが、ほんとうかどうか。小さな島で暮らしが完結している状況では、郵便を出す機会もなく、郵便局は生活に縁遠い場所なのでしょうか。そう言えば、ミャンマーでも誰も郵便局を知りませんでした。あれも、町の完結度が高かったのかもしれません。

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交通
マーレ空港のある島から、マーレ本島までフェリーで15分ほど。

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参考文献
地球の歩き方「モルディブ」(ダイヤモンド・ビッグ社、2005)

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1.車とバイクが多く、自転車を見ない

2.大雨なのにモスクに入らない人がいる

3.リゾートの国の島なのに海岸がない

5. 屈んで掃除をする

6. インターロッキング舗装が多い

Photo by Daigo Ishii