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コンクリート打放しを愛する若夫婦の住宅。

一層の大きなコンクリートのボックスと、2層のガラスのユニットの組合せからできています。

ガラスユニットは、生活スペースを詰め込んだ通常の天井高の空間なのに対して、コンクリートボックスは天井高3.6mのパブリックな大空間。友人が頻繁に集まる家の中心としてコストで可能な限り天井を高くしています。

2つの空間の高さの差から、ガラスのユニットは屋外に頭を突き出し、光を室内に取り込みます。居間に立つと、2階の窓越しに空が見えます。2つの異なる空間を重ね合わせることで、施主の期待する非日常的な空間をつくっています。

コンクリートは、施主の好みに加え、快適さを獲得する媒体としても機能しています。柏崎は、冬は海からの風と雪で寒く、夏はフェーン現象の影響で気温が高い場所です。コンクリート外壁と屋根上面に外断熱材を回すと、コンクリートは、室内暖房による暖かさ、冷房による冷たさを蓄え、輻射熱に変える優秀な蓄熱体となります。

また、北は車通りの多い国道、東は鉄工所に接するため、南以外はコンクリート壁が遮音壁として、騒音をシャットアウトする役目も兼ねています。

室内は、生活ユニットの折戸を開くと、1階が一つながりの空間となります。奥のリフレクティングスペースにより、生活ユニットの各スペースは行き止まりにならず、家の中に回遊性が生まれ、広がりをつくり出します。

 

所在地 新潟県柏崎市

延床面積 118m2(35.7坪)

構造設計 大賀建築構造設計事務所

 

掲載誌、書籍

南側から見る外観。コンクリートのボックスから、ガラスのユニットが飛び出している。

室内の光の様子と、室内から見える空の様子を示す。

(左)西側外観。窓から水周りが見える。(右)コンクリートの外壁を取り去った状態での室内。ガラスのユニットが立ち上がる。

室内の様子。ガラスのユニットの1階部分は、厨房など水周りに利用される。2階の窓越しに、向こう側の空が見える。

室内の様子。ガラスのユニットの1階部分は、半透明のツインポリカーボネート板の建具が入り、利用方法似合わせ、開閉できる。