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昔から住み続けた家を建て直すにあたり、この家のシンボルだった2本のケヤキとカシの大樹を残すように、正方形の間取りが決まりました。

正方形の間取りは、中央部分の採光や通風の条件が悪くなるので、それに対応するように、大きな吹抜とトップライトのある階段ホールを、家の中央に配置しました。外周だけでなく、内部からも、それぞれの室内空間に光と風が入り、快適性を上げます。

階段ホールの回りは、1階と2階とも、部屋と通路をつなげ、回遊できるようになっています。

サーキュレーションにより、閉じた部屋が生まれず、家全体が、一つながりに結びつき始め、家族が、共用して活動できるスペースが増えました。

家族同士が思い掛けない接触をしたり、階段ホールに設けた開口部や隙間を通して、離れた場所の家族の気配が伝わり、家族のやわらかなコミュニケーションが生まれます。

 

所在地 千葉県柏市

延床面積 175.70m2

構造設計 佐野建築構造設計事務所

設計協力 加藤弘行

施工   柏誠建設

 

掲載誌
1993.08. 新建築住宅特集平成5年8月号

1階の居間と和室を見る。右手のコンクリート壁が、階段室で、階段室を囲むように、サーキュレーションを設け、回遊することができる。

1階の居間を見る。中央の階段室の壁にところどころに設けられたガラス窓から、居間や食堂に、トップライトの光が入って来る。

1階の居間から、サーキュレーションを回り込むと、食堂と厨房となる。階段室の壁のガラス窓から、食堂に、トップライトの光が入って来る。

居間から食堂と、その奥に厨房を見る、厨房の左手には、洗面所があり、洗面所経由で、玄関、一回りして居間に戻る。

打放しコンクリートや白い壁に対して、家具や手摺のような家の部品に、色が施され、サーキュレーションを演出し、強調する。

1階居間から、中央の階段室と、その向こうの個室を見る。階段室は、トップライトからの光で明るい。

1階の居間につながる和室。襖を開くと、居間と一体になる。障子には、家をつくる際に、注意深く残した、古くからのケヤキの木の影が落ちる。

(左)建て直す前の家で使われていた銘木の柱を、欠き込みを埋め木し、床柱として再利用。(右)和紙を貼った襖と神棚を置くスペース。

サーキュレーションの中心となる階段室の吹抜を見上げる。トップライトと高窓から光が落ちる。

(左)1階玄関から階段室を見る。(右)階段室の吹抜上部のトップライトと高窓の様子。

階段室を囲む、2階のサーキュレーションの回廊の一部は、書斎になっている。ベランダと階段室からの光で明るい。

(左)階段室越しに2階書斎を見る。(右)書斎の本棚の様子。薄い水色の塗装が、天井の重量感を低減する。

2階のサーキュレーションの一部となる子供室。3面の外壁側からの光と、階段室吹抜からの光で明るい。

2階のサーキュレーションの一部となる子供室。梁は青く塗られることで、屋根を支える重量感が低減される。

外観。既存の樹木を除けるように、建物の形を決めた。ベランダの物干しとベランダの手摺を一体にデザインし、家に不思議な表情を与える。

2階のベランダの様子。室内から見たとき、室内の延長に感じるように、色が塗られている。